暮らしやすい住まいづくりを考える際、「収納」は最も重要なキーワード。今人気の収納術や意外な収納スペースのつくり方、使い勝手の良い暮らしのアイディアなどを、モデルハウスを巡りながらご紹介していきます。

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第1回目は森林公園駅前会場をウォッチング。
JRで森林公園駅を降りると、すぐ目の前にあります。正面に見えるインフォメーションセンターを中心に
全12棟のモデルハウスが並んでいます。

まずはエコアハウスへ

外観は温かみのある優しいフォルム。玄関に入ると一面に土間が広がリます。奥には、お散歩帰りにペットの足を洗ったり、部活で泥まみれになった靴の汚れを落としたりすることのできるスキップシンクも設置。
玄関からキッチンまでのアプローチには、リビンクから目隠しになる家事スペースと洗面所があり、目線の低い場所に設置された収納や家族の動きが計算された動線の工夫などが随所に見られます。2階の寝室から浴室へ抜ける通路はウォークインクロゼットと兼用に。居住面積を最大限に活かす、無駄の無い効率の良い設計です。
寝室の入り口から見えない場所に設置されたコンセント付きの縦長収納スペースは、スティックタイプの掃除機の保管場所。「見せる収納&隠す収納」と「家事動線」が光るメリハリが効いた空間構成です。

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「通路」と「収納」を兼ねた効率の良い設計

次に向かったのは住友不動産

明るく広々としたLDK。1階中央に中庭を設けた採光が心地よい住まいです。
日々の食材や備蓄用の食料、生活に必要な備品の保管は、キッチン裏のパントリーに一カ所集中。棚板の増減でライフスタイルに合わせて収納量を調整できるように配慮されています。
水回りは2階に。ベランダの隣に設置されたランドリースペースは、雪国北海道にとって嬉しい工夫です。給湯器の設置と兼ねたこの場所で、日常の作業をしっかりフォローします。このスペースを作るか否か。新築時では迷うところですが、実生活においてはいつでもスッキリと、住むほどに納得できる貴重な場所になることでしょう。
寝室は、天井を高くしクローゼットも設置、ロフトに書斎を設けた一室完結タイプ。
平日の夜もゆったりとした時間が過ごせそうです。

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特に冬場は安心、物干しスペース

3件目は日本ハウスHDへ

玄関から正面に見えるオープンキッチンには、3枚扉がアクセントの曇りガラスの吊り戸をチョイス。生活感の出やすい調理器具や食器棚を何もない状態にするシステム。来客の多いご家庭にオススメの仕様です。
2階へ上がると吹き抜けとロフトを組み合わせた、まるで3階建のような空間が広がります。フリースペースと寝室の床の高さを変えることで目線をずらし、同じフロアでありながらも異なる生活空間として活用できます。フリースペースは、子どもたちの遊び場に。こじんまりしたスペースなのでおもちゃの氾濫も防ぐことができ、おもちゃが出してあっても不思議と絵になる空間に。寝室から、チョットだけ見える小窓は、子どもたちの気配を確認しながら本を読んだり、下の子の寝かしつけにも安心です。

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曇りガラスで中が見えないキッチン収納

住宅収納スペシャリスト 整理収納アドバイザー 宅地建物取引士
米村 大子

家事効率の良い住まいは"片づけやすさ"に比例します。のべ900件以上の片づけの現場を解決してきた整理収納アドバイザーの目線と住宅収納の専門家=住宅収納スペシャリストの目線で「おうち時間が快適になる収納の見どころ・イチオシポイント」をお伝えしていきます。

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